風で看板が甲板に
あわてて乾パン、かばんにパンパン
カバさん、すかさずカムバック
寒波が来る前に乾杯しよう
缶かんをその場に放置で頭かんかん
その心意気に完敗さ
安パイに振り込んだらドンマイだ
お母さん、明日運動会してくるね
お母さん、かけっこに自信があるんだ
お母さん、一生懸命やるからね
お母さん、絶対応援しにきてね
お母さん、お弁当楽しみだなぁ
お母さん、お婆ちゃんも見に来るの?!
お母さん、がんばるね
僕と君
二人は良く出てくるよね
僕は当然さ
だって僕なんだもん
君は?
君も良く出てくるよね
色んな君がいるね
君は凄いなあ
僕が知らないことをいっぱい知ってる
僕なんか到底かないっこないや
君…
君はどこにいるの
君は今何しているの
君って…
僕、本当は知ってるよ
君は僕の中にいるんだよね
いいね
それでいいねはどこに いいね ここに置いていいね いいね そりゃいいね いいね ここにもいいねだね いいね いいねが沢山でいいね 嬉しいいね 楽しいいね もっと欲しいいね いいね もういいかい まあだだよ いいね もういいねくらげくらげくらげ
ここは海の中で 私はくらげくらげくらげ ただ漂うだけ 目的もない 意思もない くらげくらげくらげ このままどこまでも くらげくらげくらげ 向こう岸へたどり着いたら 引き返して反対側の岸へ くらげくらげくらげ積み上げては崩して
崩しては積み上げる
一つ積み上げて
それをひたすら磨く
誰よりも高く
高く積み上げる
積みあがったのを見て
焦って積み始める
何も積まない
積む気もない
好きにすればいい
理由はいらない
全てが正しい
だから積み木は面白い
アリになんかならなきゃよかった
まいにち、せっせとはたらいて
ひっしにはこんだものはジョウオウにたべられる
わたしがたべられるのはほんのわずかだ
それでもやすむことはできない
アリになんかならなきゃよかった
ときにはおおきなたたかいをする
じぶんよりもおおきなテキとたたかう
たまにナカマがちからつきることもある
なんでこんなことしなきゃいけないんだろ
わたしもジョウオウになれたらな
私が見えているのか
見えているなら話を聞いてくれ
私が見えているのか
見えているなら目を見てくれ
私が見えているのか
見えているならこっちに来てくれ
私が見えているのか
見えているならそっと抱きしめてくれ
私が見えているのか
見えているなら溢れ出る感謝を伝えたい
どうして男はそうなんだ
男なんだから男らしくしてよ
男ってそういうところあるよね
こういうときのための男
男だろ
いい男なんだからさ
男は駄目なんだ
男がいる
男じゃだめなのか
いいじゃないか男だろ
男には出番てものがあるんだ
男手が欲しかったんだ
男子は教室ね
また男かよ
結局、男が好きなんだなって
ワインレッドに何を思う
暗闇に灯った一筋の炎
ワインレッドに何を思う
砕け散った思いやり
ワインレッドに何を思う
握ったナイフが離れない
ワインレッドに何を思う
手のひらいっぱいの思い出
ワインレッドに何を思う
今宵はとっておきのワインを開けよう
クリームシチューに栗いれますか
クリームシチューに栗いれますか
くり返しくり返す問答に
九十九里の海はおだやかに
クリームシチューに栗入れますか
からくり人形ですかあなたは
クリームシチューに栗入れますか
栗はいれないでくり
クリームシチューに栗入れますか
思い届かずお口があんぐり
意外と美味くてびっくり仰天
クリームシチューに栗入れますか
このゲームはこれでクリアです
これといってリボンを結ぶ場所がない
花弁がこっちを見ている
ここにはもうリボンついてる
太陽がこっちを見ている
そこまで手が届かないよ
これといってリボンを結ぶ場所がない
ないならどうする
リボンを解いて風に流す
それでは捨てたのと変わらない
これといってリボンを結ぶ場所がない
やっと思いついたんだ
ここならきっと皆が幸せになる
そう
君のパンツさ
雷鳴のごとき速さで駆け抜ける饅頭
その味まさに雷のごとく刺激的
容易に触れれば感電
慎重に触れようとすると空を切ることになる
ああ、饅頭怖い
止められるかこの想い
射止められるかこの腕で
などと考察しているうちに
饅頭は彼の口の中に飛び込んだ
彼は避雷針のような男だからな
いい匂いがするな
魔女が作ったスープにコンソメをいれたような匂いだ
どうやら腹の虫たちもモーツァルトに憧れはじめたみたい
おじさん一つそれをくれないか
はいよ
うちのは美味しいよ
じっくりと煮込まれているからね
それは楽しみだな
早いとこいただかないと僕まで髪がくるくるになりそうだ
おじさん、まだできないのかい
スープなんて器によそるだけだろ
はいよ
うちのは美味いよ
じっくりと煮込まれているからね
それはさっき聞いた
そんなに何度も同じことを聞いたら体が小さくなってしまう
そろそろ限界が近いぞ
おじさん一体どうなってるんだこの店は
他の客がいないってのにいつまで待たせるんだ
はいよ
うちのは美味いよ
じっくりと煮込まれているからね
そうか
じゃあそうしていてくれ
自分でよそるから
やはり一人で食うより二人で食った方が美味いな
こんな絵本があったらばな
冷たい
氷のように冷たい
でも、なぜか暖かい
そこにいてはいけない
それは分かっているの
どうしても離れがたい
もう少しだけここにいてもいいかな
そうすればもっと元気になると思う
次の時間も頑張れる気がするの
だからお願い
もう少しだけここに居させて
笛の音が響き渡る
時間切れみたい…いかなくちゃ
きっとまた戻ってくるから
この体育館の床に
水道をひねれば水がしたたり落ちる
その水は流れてやがて排水溝に辿り着く
排水溝に落ちた水は下水道へ
そしていつかは海に流れ落ちる
それは雨になってまた私のもとへ降ってくる
そういう詩を書きたいと思った
僕は空の上で傘をさしている
そうそこだよ
いいねそこそこ
まるで特殊なドライバーだな
これでしか開けることが出来ない
無理にこじ開けようとすると壊れてしまう
だから特別なことなんだ
そしてそれは
僕にしかできないことなんだ
そんなに暗がりに集まって何を思うの
あんまり暗くて顔も見えやしない
出てきなよ
そんなところにいたら苔が生えてしまう
苔だって光を浴びなきゃ成長できないだろ
君のために言ってるんじゃない
苔のために言ってるんだ
苔の声がきこえるか
君がこけにした僕の声が
シャーベット状のアルバムを
そっとスプーンですくう
その味は甘くて酸っぱくてほんのり苦い
全部食べてしまうのはあまりにもおしい
それでも止まらぬ銀の匙
でも大丈夫
これから何度でも追加されてくる
頭がきんきんするときもあるかもしれない
そんな思い出もこのアルバムの中へ
机の上にアイスピックが一つ
おもむろに取り上げて君の頭を一突き
のわあああああああああああああああああああああ
言葉が溢れてくる
空は青い海も青い月も青い赤いトマトをジュースにして塩を振って塩辛にしたいご飯にかけたらそれはケチャップライスでならば卵でとじてオムライスにしたいけど今はお腹が減ってないので軽めに蕎麦とかがいいかなって思ったらお粥がでてきて、それはそれで気分じゃないかなっていうのに出てきたもんだから仕方なく食べてお腹がいっぱいだし布団は気持ちいいからいい夢を見られそうだなんて思ってもみないことを口走ってたら路上にランボルギーニ止まってるしチラッと中みたらオラオラした人が中にいて目を逸らしたしあの子のスカートの中よりも早く目を逸らしたから勢いで電信柱にぶつかるしそしたら工事のおじさんびびって工具落とすし運よく当たらなかったけど、おじさん平謝りでなんだか申し訳ない気持ちになったから明日からヘルメットかぶって登校することにしたよ。そしたらヤンキーの先輩に絡まれてああこういう人が将来ランボルギーニ乗るんだなって思ったから僕は慌てて先輩の靴を舐めて空を仰いだよその時も空が青かったけな。ケツの青いときは何があっても不思議じゃない。だからこそ今があるわけで、そんなこんなで僕を止めてくださいもう止まらないんです。止め方がわかりませんこれは詩なのでしょうか。いつ終わりが来るのでしょうか今終わっていいですか。このあと用事があるんでここらへんにしますね。あ、冷蔵庫に夕飯入ってるんでチンして食べていいですよ。ここまで読んだあなたとはきっと気が合いますね。
塞いだ傷跡
消えない思い出
それも思い出
そっちに行くよっていうのに
君はまだこない
この道に行くと決めたのに
まだ歩きださない
この世界はタイムラグに溢れている
決めてから実行されるまで時間差があるのだ
決して焦ってはいけない
焦るとタイムラグを追い越してしまう
少し待ちぼうけるくらいでいいんだ
かりっもふっじゅわっ
かりふらわーもっふもふ
じゅわっが足りない
受話器を取って連絡だ
かりっもふっじゅわっ
かりんとうならどうかな
かりっとしかしてない
毛布にくるまって
寝小便じゅわっ
今夜は気をつけようね
かりっもふっじゅわっ
素敵な響き
まるでクレヨンで絵を描いたみたいにぐちゃぐちゃだ
さっきまで真っ白だった頭の中が暗黒を纏って浮かんでいる
少しでも綺麗にしたいと更に上から色を重ねるんだ
重ねた先から赤いクレヨンは黒く染まっていく
どうやらこれまでのようだ
いっそのこと生まれ変わって最初からやり直そう
でも、どうしてだろう
この絵から目が離せないんだ
どんなに漆黒に染まっても愛してしまう
それが自分なんだって気付いたら
また真っ新な白紙に戻ってるんだ
砂糖も塩もそう変わらない
どっちもさらさらだ
あの子の髪の毛もさらさらだ
料理ができたらさらさらだ
サラダを作ることはさらさらない
笹の葉さらさら
財布の中身もさらさらだ
さらさらさらさら
零れ落ちる時間
もう戻ってこない
いまさらだ
終わってしまった乾電池を充電するように
私の心も充電したい
意味がないことは分かってる
いくら充電しても満たされない
乾電池はそれ用のがあって
そうじゃないのは駄目なんだ
私の心はどっちのやつだ
充電するまで分からない
でも、感じていたい
その刺激を欲しているのだ
泣いていたんだろうか
画面越しの君の目
泣いていたんだろうか
スピーカー越しの君の声
泣いていたんだろうか
楽しそうに笑うその声
泣いていたんだろうか
誰にも見えないその心で
泣いていたんだろうか
いつもと変わらぬ君
うちはカップラーメンしかやってないんです
店の前に行列を並べた店主が言う
なんでかって
お湯を注いで三分だからね
そんな簡単な話はないよ
かっちり三分待てば出来上がり
それでお終いさ
時間もかからないからすぐ仕事に戻れる
だからうちの店は人気なんだ
あ、これうちの昼飯の話ね
着ぐるみの中は蒸し暑い
気を抜くと意識が跳びそうだ
しかし待てども暮らせども
交代の時間はやってこない
まるで砂漠で置き去りにされたみたいだ
そろそろ限界も近い
どうして僕は待っているんだろう
たまには自分で着ぐるみ脱いじゃおうか
心に刺さるってなんだろう
そもそも心ってどこにあるんだろう
身体の内側にあるとしたら
そもそも刺さらないじゃないか
とても届きそうにはない
そんなこと言ってたら
耳元で囁かれました
ただ刺せばいいってもんじゃない
どう尖ってどう刺すかだ
ありがとう蚊さん
また来年だね
鉄格子を挟んで君を見る
君は僕をみない
無関心
君が興味あるのは肉だけだ
君が僕を見る時
それは僕を見ているのではなく
肉を見ている
それでもいいさと鉄格子に右手を差し出す
すると君は興味をなくす
もうその顔は見飽きたよ
何度、同じことを思っただろう
今日も鉄格子から離れられない
打ちひしがれた自分を半分にして
その半分からまた半分にして
さらにそれを半分にして
そうやって集まった自分自身たちで
話しあい
殴りあい
貶しあい
殺しあい
そうして残った自分自身たちをより集めて
また一人になったとき
僕の傷は癒えている
でも、少し寂しい
山葵の辛さはささくれに似てる
たまにつんと痛みが走る
無くてもいいのかもしれない
でも、そいつらは深みをくれる
なんかここ居てもいいんだって
僕はここにいるんだって
そう言ってくれてる気がするんだ
だから僕はどっちも好きだよ
敗者ってなんだよ
どうしてこんなに胸がざわつくんだよ
敗者ってなんだよ
別に本気で勝負したわけじゃない
敗者ってなんだよ
負けたからって死ぬわけでもない
頼むからやめてくれよ
俺を敗者にしないでくれ
そんな目で俺を見ないでくれ
敗者ってなんだよ
俺は支配者になりたいんだよ
息を呑む会場を目の前にしたならば、消え去ることも容易であろう。ピーマンの空洞にいる私をどうか種明かししないでもらいたい。