2021年10月31日日曜日

home


いつだって

なにしたって

なにもしなくたって

そこに帰れば

homeられる

そんな場所を

homeと呼びたい


答え

homeられる=褒められる

バニラ

背後からバニラのかほり

つんと香り

鼻に溶ける

後ろにバニラ

決して振り返らない

夢は夢のまま

そっとしとくのがいい





答え

バニラのかほりはいい匂い

だが発生源に期待してはいけない

バニラが表すのは誘惑

甘い誘惑にのるとどうなるか

おおよそ分かる

分かるが気になってしまう

そんな葛藤の表れ

ヘドロ

世界が淀む

人も街並みもヘドロだ

どうしてこんなことになった

道を踏み外したのか

そんなはずはない

そんなはず

戻って確かめてみるか

そんな時間はない

ならばどうすればいい

どうすれば

はらりと落ちる汗

とめどない焦り

なんてくだらない世の中なんだ

そうか

眼鏡が曇っていただけか




答え

世界が淀んで見えることへの焦燥感

この前までこんなはずではなかったのに

そしてふと気付く

世界はくだらないと

眼鏡が曇っていたから世界が淀んでいたのか

眼鏡が曇っていたから世界が綺麗に見えていたのか

想像を楽しむ詩

2021年10月27日水曜日

手遅れ

#言葉の添え木  お題「手遅れ」

その瞬間

身体に緊張が走る

1秒前にはなかった感覚

咄嗟に

地面に這いつくばり

必死に腕を伸ばす

さらに強ばる身体

届かない

もう手遅れなんだ

二度とは戻らない夏

自販機の下の500円玉


2021年10月25日月曜日

セミコロン

繰り返し

繰り返し

セミコロン 

セミコロン

そんな生き様

死に恥をかきたくない

成れの果て




答え

;; (セミコロンセミコロン)


10円

小銭が多い日は足が重い

おもむろにレジに置いた缶コーヒー

あと10円足りなければ

あなたともっと交われたのに

あと10円足りなければ

世界が変わったかもしれないのに




答え

小銭が多いのでコンビニで缶コーヒーを買うとことにした。
ふと見上げるとそこには可愛い店員。
小銭が多いばかりに、ぴったり払い切りあっさりレジを通過。

もし10円足りなければ一言でも多く可愛い店員と会話できたかもしれない
もしかしたら仲良くなれるかもしれないという妄想。

ああ足が重い…

答え付き詩について

まず大前提にこれは詩を始めて間もない若輩者の戯れ言と受け取ってください。


詩の理想

読み手が書き手の意志を想像し作品を完成させること。


問題点

・作品を読んでも理解できない。

・筆者に興味がない。

・詩に興味が無い。


作者や詩に興味が無いと、例え詩を読んでくれたとしても「ふーん」くらいの反応になってしまいます。

というのも、詩を読んで書き手の意思を想像するというのは

好きな人から送られてくるLINEに似ています。

例えば興味のない人から「了解」というメッセージが送られて来たらあなたは特に意識することはないでしょう。

では好きな人ならばどうでしょうか?


「了解」という2文字にどんな意味が込められているか想像したことはありませんか。

・返事が返ってくるということは嫌われてない

・返事が淡白なのはLINEのやり取りが苦手だからなのかな

・まだそんなに心を開いてくれてないのかな

など


たった2文字に無限の想像の世界が広まります。

これは相手に興味があるからです。

そしてこれこそが詩の理想の形なのです。


では現実はどうでしょう

今も現役で詩を書く谷川俊太郎

彼が書く詩はとても気になります

名を馳せている詩人は一体どんなことを書くのだろう

たとえ読んで意味が分からなくても、これはきっと意味があるはずと必死に意味を求めます。

仮に「了解」とだけ書かれた詩を出したとしても、この2文字にはきっと意味がある!と躍起になることでしょう。

そして、恐らく権威のある人が「これはこういう意味ですね」と何らかの答えを導きだします。

一般人はそれを見て「おおー!奥が深い」と阿鼻叫喚するのです。


じゃあ、無名の詩人ならば?

そもそも全く興味がありません。

何の因果か無名の詩が目に入ってきたとして

本文に「了解」とだけ

???。あぁ、はい。


手に取るように反応が分かります。

それもそのはずです。

だってそれは興味がないの人からのLINEと変わらないのだから。

興味を持ってその文字に隠された意味を攫いだせだなんて無理難題が過ぎます。

そして、これにはもう1つ問題があります。

万が一、無名の詩に興味を持ったとして、その詩の意味を考えてくれたとして

そこには答えがないのです。

いくら考えたところで見つかりません。

本当に救いがありません。

まるで答えのないナゾナゾです。

そんなの楽しいわけないじゃないですか。

無名の詩人の詩を読むということは必然的に期待を裏切られることなります。


せっかく興味を持ったのに

せっかく意味を考えたのに

答えがないなんて

だからこそ私は考えました。

詩を読んでくれた人にどう答えを伝えるのか


詩を分かりやすくする?

1つの道筋しか辿れないようにする?



答えを別に書いてしまえばいいじゃないか。


これを書いてるときはこんな気持ちでした。

実はこれはこういう比喩になってます。


と詩の解説を淡々と語ればいいじゃないか。

と、ふと思った次第です。



ここまで読んで下さった方。

お気付きでしょう。

これは本来の詩の楽しみ方ではないと。

もしかしたら、詩を本気で愛する愛好家に怒鳴られるかもしれません。

タブーなのです。

でも、いいんです。

僕は僕の詩を読んでくれる人に少しでも楽しんでもらいたい。

せっかく寄って来てもらった人を塩対応で返したくない。

それがたとえ、詩本来の奥ゆかしさ趣深さを犠牲にすることになっても。


というわけで、答え付き詩 始めます。


戯れ言でした。

2021年10月20日水曜日

まりも

電車に跨る

正面にまりも

まりもまりもまりも

私の正面

まりもまりもまりも

まりもがいた

解放

五臓六腑にしみ渡る


いつだったろうか

最後に

酒を飲んだのわ

漆黒の翼

ホストみたいな髪型をしたおじさんと

子育てに一段落したおばさんと

社会に馴染むことができなかった若者

それぞれに理由があるのに

それぞれに正義があるというのに

そこに生まれる混沌

それが僕の居場所

ティータイム

紅茶と時間は双子のようだ

ゆっくりと飲めば時は減速し

一気に飲み干せば時は加速する

1秒でもこの時間を長く味わいたいのに

緊張するほど喉が乾いて仕方ない

2021年10月14日木曜日

ちくわ


今日はちくわが安い

真夜中 真っ暗で何も見えない

小腹を空かした少年は燻っている

冷蔵庫から取り出した

ちくわを握りしめて

そらを見上げるだけ


今日はちくわが安い

真夜中 眼下には摩天楼

行き場のない少女は憂いている

大して好きでもない

ちくわを齧って

そらを見上げるだけ


今日はちくわが安い

ちくわ


答え

女の子を深く想う男の子。

男の子は、明日こそ明日こそはと思うばかり。

そんな中、女の子は好きでもない人と夜を過ごしている。

恋愛の不条理さを詠ったものです。

そらは部屋の天井。

ちくわは男性器。

ちくわを連発しているのは無情感。

2021年10月13日水曜日

いぬ。

 とある日のことだ。

私はいつものように犬の散歩へ出かける。

犬の名前は「いぬ」

それはまるで人に「ひとし」と名付けるようなものだ。

いつもと代わり映えのしない道。

本当はこの10年の間に建物が生えたり抜けたりしてちゃんと新陳代謝している。

だが毎日みているとそれは変わらない日常である。

我が愛する愛犬はシーズー犬でただでさえ力が弱いのに、10歳にもなるとますます弱い。

もはや、綱の先に何もつけていないようだ。

この広い公園を綱をもって歩く老人。

それじゃただの耄碌じじいじゃないか。

頼むぞいぬ。

もう少しばかり私をボケさせないでくれ。

そんなことを思っていると、手綱が意思をもったように暴れだした。

この感触は知っている。

どこぞの可愛い犬を見つけたか。

お気に入りの小便スポットに差し掛かったかのどちらかだ。

まったくお前もいい年だというのに可愛い子に尻尾を振りまくなんて。

私もいぬだったらどんなに良かったことだろうか

可愛い犬を連れ歩く人は大概、可愛い娘が多くて私も尻尾を振りまくどころか引きちぎって配ってやりたいぐらいだ。

ああ、この歳になると女の大概は可愛い娘なんだ。気にしないでくれ。

暴れる手綱に身を委ねて運ばれる。

この時だけだが、これじゃどっちが散歩してるんだか分かったもんじゃないな。

今度はどんな可愛い娘に合わせてくれるんだ。

しかし、辺りを見渡せどもそんなものはない。

小便ならさっき済ませたはずだ。

一体どこへ向かってるんだこのいぬは。

おい、そっちには何もないぞ。

何、慌ててやがるんだ。

引きちぎれんばかりの手綱に私の手の方がもたないと悟ったその瞬間だった。

いぬは穴に飛び込んだのだ。

その穴は大きめのマンホールくらいの穴だ。

悪趣味な野郎が持って行ったのか

とんでもないことをしてくれた。

私はいぬが余りの勢いでひっぱるものだから。

犬と一緒にその穴に落ちてしまったのだ。

わあああああ落ちるうううううう

どうなってんだこれはあああああ

たすけてくれええええええええええ

つんざくような悲鳴に気を取られた。

声が聞こえる。

いぬだ。

いぬが喋っている。

下から巻き上がる風に耐えながら目を凝らしていぬをみた。

たすけてくれえええええ

今日は早く帰ってひるねしたかったのにいいいい

くそじじいがとろとろあるいてやがるからああああ

なんだお前。

同じこと考えてたんだな。

これからも仲良くやっていけそうだ。

たい

いたいいたいのたい いたいいたいのたい えびでたいをつりたい たいがつれたらさしみにしたい いたいいたいのたい たいしてやったことないけど たいがい、たいらげるよ

ちょこれいと

もらった大事なちょこれいと

ひとかじり

ふたかじり

最後のひとかけこんくりいと

食べられた

2021年10月11日月曜日

耳かじ

耳をかじれば分かる

どこにいたって

何をしていたって

耳をかじれば分かる

ほらすぐそばに

いるんだものね

耳をかじれば分かる


同じ

つくねも

地球も

豆腐も

変わらない

丸い星

遊ぼうよ

息を切らして

遊ぼうよ

思う存分

丸い星で

天地無用

深い穴に落ちて

落ちて落ちて

落ちて落ちて

落ち続けていたら

上と下がひっくり返って

空飛んでるみたいになった

🧂

塩をふれ。塩を。

あの空に塩ふってやれ

ほらそこの道にも塩ふってやれ

真っ白になるくらいでいい塩梅だ

これで味気ない日常ともおさらば

布きれ

糸ったってな

1本のように見えてな

何本の細い糸が連なってるんよ

糸1本きれたってことは

無数の手を離したっちゅうこっちゃ

大事にせんとな

置いてかれっぞ

無数の手のひらにバイバイされっぞ

掴んだ手は離したらいかんわ

まずはそこからだわな

2021年10月10日日曜日

砂パンダ

砂けむりの中にパンダがいた

砂漠のど真ん中で颯爽と笹をかじってる

さり気なく近寄って見ると

パンダは僕に囁いた

この笹、捧げるよ

さっきまでの砂けむりが嘘のようだ

輪廻

砂と水を合わせて泥ができるの

だから私を砂に埋めて

水をかけてごらんなさい

新たな命が芽吹きだすわ

異形の者

暗闇に潜む異形の者

照らし出されるその姿

息を潜める太陽を嘲笑い
蠢く鈍く太い指先
夢見る純朴な精神を蝕む
死人の如き目付き

今宵も滲み出てくる己

如何にして鎮めてくれようか

創造

 パズルを組み合わせて家を作る

組み合わせは自由自在 高層マンション 二世帯住宅 平屋 空から見える街景色 作るって面白い

金づち

どろどろに溶けた金づち

釘を打ち付けても

ぐにゃりと曲がって堪らない

なんのための金づちなのか

その意味を探している

あざらし

あざらしの二足歩行

とてとて歩くその姿

見染めるあなたと私

二人はそこで雨ざらし


青空

アメーバみたいなもんだな

くっついて離れて形を変えて

アメンボみたいなもんだな

水面をすいすい歩き回って

赤ん坊みたいなもんだな

感情のままに取り乱して

明日は晴れるかな

晴れるといい青空が見たくて

人々が互いに笑いあって

緑が山一体に生い茂って

冷蔵庫の奥に遭った漬物

2021年10月9日土曜日

しがらみ

しがらみを超えた先にあるのはしがらみ

しがらみを超える前にあるのはしがらみ

しらがみの語感が気に入る夜はしがらみ

しょぼん

しぼんだシャボン玉は遥か彼方へ

しぼんだ小籠包は遥か彼方胃の中へ
しぼんだカエルのは遥か彼方井の中へ
しょぼくれた僕は遥か彼方どこへ

カチコチ

カチコチカチコチ時計が刻むビート

カチコチならない時計は冷凍庫へ

言葉に溺れる

真夜中に詩なんてものを考えていると混乱する

ここが現実の世界なのか空想の世界なのか
表なのか裏なのか何をもってして表裏なのか
たい焼きのあんこと皮を取り分けるように
今まさに私は言葉に溺れている

くっきり

良き本は時間をかけてじっくり読むに限る

時間を書けてゆっくり煮だすと渋い茶が出来る
何だかしっくりこないのでふて寝する
ぽっくりと行き倒れることができたならそれで本望
さっきからしゃっくりが止まらないのは何故だ
どうしてこんな夜にどっぷりと風呂に浸かるのだろうか

2021年10月8日金曜日

砂を噛む

砂ぎもじゃりじゃり

孤独なビーナスなんて小洒落てる

小生意気にじゃこを咥えて美人ずら

邪険にすんなよ

こちとら砂で髪がざらざらなんじゃ

ドレスなんざ着たこともない

涼しい顔のビーナス

これが私の素なんて冗談じゃない


四隅の蜘蛛

四隅に集まった黒い点を

集めてつないで線にする だから僕はクモを殺さない 絡め捕って野に放つ それだけで救われた気がするから

突き動かされた月

 月が溶け出し水に浮かぶ

あまりに可哀そうだったので、ひとすくい

手から月が零れ落ちていく

せっかく天に帰れるというのに

そんなところにへばりつくなんて

変わった月だと思う

そこは狭くないかい

空の上は広いというのに

なんだか腹が立ってきたので

その水を飲みほしてやった

月はもうそこにはいない

2021年10月7日木曜日

鱗雲

鱗雲に乗って

飛び石連休

飛び移った先は生け簀

私はすでに魚

永住

流動

私が去ったあとの足跡に

重ねてふらつく

君の愛おしさよ

いざさらば

背中を強ばらせ

先を急ぐ

誰も

時計を分解したら 

それが何の歯車か分かりますか

パソコンをぶっ壊したら   

それが何の部品だったか分かりますか

人を粉々にしたら

それが誰だか分かりますか

誰にも分からない

僕も

誰も

だからこそ前に進めるときもある

2021年10月5日火曜日

常識的に考えて

僕らの時代のJKがカバンにヌイグルミを沢山つけていたように
 
今のJKは小型扇風機を持たなくてはならない

カメレオン

カメレオンってのがいるな

やつは変装の名人だ

何にでもなり代われる

でもその代わりな

自分になる事が出来ないんだな

棒倒し

手前側を掘れば

手前に倒れる

反対側を掘られりゃ

反対側に倒れる

いつもそう

棒倒しのような人生

チーズバーガー

愛、それは迸る血潮

愛、それは芳醇な香り

愛、それは抑えられない肉欲

愛、全てを挟み込んで縁とする


2021年10月3日日曜日

時間

僕は時間が嫌いだ

なぜこんなに息苦しいものを作ったのか

時間通りに始まる仕事

時間通りに動き出す電車

めまいがしてくる

こんなものがあるから人は穏やかではいられなくなるのだ

今すぐ消し去って欲しい

ただ一つ

君との約束の時間だけには遅れる訳にはいかない

バッチ

人が作ったバッチを人は欲しがる

人が作ったバッチをつけた人は人に崇められる

人は崇められると嬉しくなる

人はもっと人が作ったバッチが欲しくなる

人は人が作ったバッチをつけることでしか生きられない

ポスター

ポスター越しの黒い目

そんな目で何が見えるのか

そんな目で何を見ようとしているのか

彼女は俯きがちだが

一点をひたすら見つめている

私の目は奪われるばかり

秋の日差しに差し込まれ

秋の風に癒される

10月の気温は読めないが

確かに秋をそこに感じる

誘い

呼んでいるのか私を

ここから連れ出そうとしているか

確かに過去にも未来にも後悔はない

しかし、ここを出る道理がない

探せばまだやれることはあるはずだ

あるはずなのに

そのいざないに抗うことができない

どうりで今日は眠いはずだ

MP切れ

木が湿気ているのか

火の付きが悪い

こんなことなら極大魔法なんて放つんじゃなかった

2021年10月2日土曜日



運が良すぎて怖くなるなら

運が悪すぎて面白いでもいいじゃないか

じたばた

横たわった水槽

足元には土砂が散乱している

水を求めてじたばたもがく金魚

どうしても自分を重ねてしまう

なんでこんなことしてしまったんだろう

ティーバッグ

穴の開いたティーバッグから茶葉が漏れ出している

元々同じ場所にいるのに一つ壁を越えれば怪訝に扱われる

僕だってそっち側に行きたいよ

なんでこんな壁に閉じ込められていなきゃならないんだ

僕の存在、鬱陶しさ、香り、全て混ぜ合わせて飲み干してほしい

城下町

シルフの風に乗り

上空から見降ろす城下町

そこには貧富の差などを感じず

その雄大さを存分に桜花するばかり

入口

トラックに轢かれた

居眠り運転じゃない

わざと飛び込んだんだ

金が目的なわけでもない

もうこの世に未練が無くなったのだ

不思議と痛みは感じない

これはもう二度とは戻ってこれないというサインなのか

こういう時は走馬灯を見るって聞いてたんだけどな

思い出したいこと何てないもんな

さっきから眩い光だけが見えている

天国への入り口ってやつか

いや、最後に悪いことしたから地獄かな

その時、光の中に人影が見えた

その姿、神と呼ばずに何と呼ぼうか

火炎男

燃え盛る業火の中

たたずむ男が一人

灼熱の炎に抱かれる彼は

愛を欲している

だがその力がある限り

近づくものは塵芥となり果てる

彼はいつも独りだ

生誕

もう駄目だ

この世に何の未練もない

あいつらは人間じゃない

きっとオークか何かだ

まるで俺の話を聞いちゃいない

こんな魔物が蔓延る世界は腐ってる

腐ったものは捨てるべきだ

もうこんな世界はいらない

焼き尽くそう何もかも

金髪女

九死に現れし金髪の少女

凛とした背中にどこか気品さえも感じる

その容姿よりも大きな剣を携えて

悪を次から次へと飲み込んでいく

少女はその強さとは裏腹に

どこか物悲しい表情を浮かべていた

最強の男


彼は生まれながらに最強だった

 

彼はその運命か幾多の悪を打ち破る

 

彼は戦いを挑まれたら断らない

 

彼は敗北を知らない

 

彼は地位も名誉も富も得た

 

彼の目は力を失っていく

 

彼は今も最強のまま

春一番

 あの子に吹いた


風のうしろに


僕がいる

辛辣


カタン

 

コトン

 

チリコンカン

 

二皿目


車はガソリンで動く

 

電車は電気で動く

 

水車は水で回る

 

人は?

 

人間は何で動くのか

家族


お父さん、塩

 

お母さん、砂糖

 

お兄ちゃん、梅干し

 

僕、ご飯

一方通行


この道を歩けば

 

あの人を思い出す

 

僕はいくつになっても

 

この道を歩くだろう

雲の上

 

雲の上

 

もくもく

 

あの上に行きたいと

 

そう思っていたあの頃

 

もくもく

 

もくもく

 

今はもっと近くにあるけど

 

やっぱり上に行くことはできない

 

そう思いタバコの火をそっと消した


夏よ。

 

俺は目覚まし時計は使わないんだ。

 

夏よ。

 

いいから止めてくれ。

 

夏よ。

 

雨上がりの晴天に。

 

夏よ。

 

今年もお前は来たんだな。

バナナ

バナナが1本。

2つ並べてババナナ。

 

3つ並べてバババナナ。

 

そんなバナナ。

壁ドン

塩辛

いつか君がいなくなってしまうなら

君の内蔵を引きずり出して

塩辛にする

ご飯の時は必ず君を思い出す

そのぬくもりを忘れないために

2021年10月1日金曜日

しれっと

しれっとトイレット

やっとこ便座蹴っ飛ばすっと さっと座ってすくっと立つっと きっと心は晴れ晴れっと

決定事項

誰かを求める時、その誰かは決まっている

逃げる

  息を呑む会場を目の前にしたならば、消え去ることも容易であろう。ピーマンの空洞にいる私をどうか種明かししないでもらいたい。