2021年10月25日月曜日

答え付き詩について

まず大前提にこれは詩を始めて間もない若輩者の戯れ言と受け取ってください。


詩の理想

読み手が書き手の意志を想像し作品を完成させること。


問題点

・作品を読んでも理解できない。

・筆者に興味がない。

・詩に興味が無い。


作者や詩に興味が無いと、例え詩を読んでくれたとしても「ふーん」くらいの反応になってしまいます。

というのも、詩を読んで書き手の意思を想像するというのは

好きな人から送られてくるLINEに似ています。

例えば興味のない人から「了解」というメッセージが送られて来たらあなたは特に意識することはないでしょう。

では好きな人ならばどうでしょうか?


「了解」という2文字にどんな意味が込められているか想像したことはありませんか。

・返事が返ってくるということは嫌われてない

・返事が淡白なのはLINEのやり取りが苦手だからなのかな

・まだそんなに心を開いてくれてないのかな

など


たった2文字に無限の想像の世界が広まります。

これは相手に興味があるからです。

そしてこれこそが詩の理想の形なのです。


では現実はどうでしょう

今も現役で詩を書く谷川俊太郎

彼が書く詩はとても気になります

名を馳せている詩人は一体どんなことを書くのだろう

たとえ読んで意味が分からなくても、これはきっと意味があるはずと必死に意味を求めます。

仮に「了解」とだけ書かれた詩を出したとしても、この2文字にはきっと意味がある!と躍起になることでしょう。

そして、恐らく権威のある人が「これはこういう意味ですね」と何らかの答えを導きだします。

一般人はそれを見て「おおー!奥が深い」と阿鼻叫喚するのです。


じゃあ、無名の詩人ならば?

そもそも全く興味がありません。

何の因果か無名の詩が目に入ってきたとして

本文に「了解」とだけ

???。あぁ、はい。


手に取るように反応が分かります。

それもそのはずです。

だってそれは興味がないの人からのLINEと変わらないのだから。

興味を持ってその文字に隠された意味を攫いだせだなんて無理難題が過ぎます。

そして、これにはもう1つ問題があります。

万が一、無名の詩に興味を持ったとして、その詩の意味を考えてくれたとして

そこには答えがないのです。

いくら考えたところで見つかりません。

本当に救いがありません。

まるで答えのないナゾナゾです。

そんなの楽しいわけないじゃないですか。

無名の詩人の詩を読むということは必然的に期待を裏切られることなります。


せっかく興味を持ったのに

せっかく意味を考えたのに

答えがないなんて

だからこそ私は考えました。

詩を読んでくれた人にどう答えを伝えるのか


詩を分かりやすくする?

1つの道筋しか辿れないようにする?



答えを別に書いてしまえばいいじゃないか。


これを書いてるときはこんな気持ちでした。

実はこれはこういう比喩になってます。


と詩の解説を淡々と語ればいいじゃないか。

と、ふと思った次第です。



ここまで読んで下さった方。

お気付きでしょう。

これは本来の詩の楽しみ方ではないと。

もしかしたら、詩を本気で愛する愛好家に怒鳴られるかもしれません。

タブーなのです。

でも、いいんです。

僕は僕の詩を読んでくれる人に少しでも楽しんでもらいたい。

せっかく寄って来てもらった人を塩対応で返したくない。

それがたとえ、詩本来の奥ゆかしさ趣深さを犠牲にすることになっても。


というわけで、答え付き詩 始めます。


戯れ言でした。

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逃げる

  息を呑む会場を目の前にしたならば、消え去ることも容易であろう。ピーマンの空洞にいる私をどうか種明かししないでもらいたい。